
ボタタナエラー 第18回公演
『ふぁいやホーム 淑(しとやか)』
2025年6月11日(水)~15日(日)
会場:テルプシコール
作・演出 村田与志行
出演
浅季愉女美 川崎桜
くおん未杏 佐野恵海
辻󠄀川幸代(ニュアンサー)
久行志乃ぶ(タテヨコ企画)
関藤隆治 大間剛志
津田タカシゲ 平吹敦史
村田与志行 ロン佐藤
スタッフ
舞台美術:泉真
照明:関塚千鶴(ライオン・パーマ)
音響:宮崎淳子
舞台監督:山本卓司
宣伝美術:高見綾(ayasui)
宣伝美術撮影:高橋敦(河内製作所)
舞台写真:あかさか くみ
記録映像撮影:夕起ゆきお
当日制作:津田多民
ご挨拶
アラフィフくらいの歳になると、自分の親の(たとえば介護等の)問題に直面する人が多いようですが、
僕も一昨年、まさにそういう状況になり、芝居の活動をいったん控え、しばらくの間、実家に戻って対応していました。
僕は今まで割と自分の事ばかり考えて、日々過ごしてきましたが、それとは真逆の、自分の事など考える余裕がない日々が続き、
立ちはだかった問題で身動きがとれず、徐々に、現実社会から一人取り残されていくような、また芝居のカンも鈍っていくような、焦燥感をおぼえました。
けれどもそんな焦りも次第に、毎日の気疲れのせいかおさまって、
まあ今は自分の活動ができないのも仕方ないし、
この問題からは逃げられないけど、なるべく客観的に、醒めて考え、
「逃げられない」という枠のなかで、逃げ道を探そうと思ったりしました。
ついでに、芝居についても醒めて考えてみました。
そもそもなんでやってるのか……
人前に立って目立ちたいのか?
「自分を表現したい」「舞台上でいきいきと生きたい」ということならば、
なんで表現したいのか? なんで生きたいのか?
また観客は、なんで人前に立つ人を、みたいと思うのか?
……シンプルに考えてみればみるほど、よく解からなくなりました。
ある意味、芝居はけっこう不可解と言えます。
つぎに公演するときは、芝居のそんな不思議が解けたらいいな、と思いました。
いま現在は(僕の問題は)一段落ついた状況になったので、今回公演を打つことにしました。
本日はご来場、ありがとうございます。