第3回公演 「ホテル タイチ」

 2003年8月7日〜8月10日

 西荻WENZスタジオ

■CAST・スタッフ

【作・演出】 村田 与志行
【出演】 浅川 リサ
      加治木 均(絶対王様)
      河本 龍二
      岸 伸泱
      斉藤 正恵
      高田 智之
      田中 嘉治郎(リボルブ方式)
      奈良原 博子
      新山 隆雄(マォーティーズ・インディアン)
      広瀬 万純(七面鳥歌劇団)
      藤崎 成益(タテヨコ企画)
      古川 直美
      桝田 英主
      村田 与志行
 
【照明】 関塚 千鶴(ライオン・パーマ)

【音響】 みづの かえる

【舞台美術】 泉 真
【カマキリと満月のオブジェ】 好宮温太郎
【演奏・パンフイラスト】田中君
【宣伝美術】 土谷 朋子(Citron Works)

 

■ご挨拶

以前、配送を手伝うアルバイトでトラックの助手席に乗っていた時、能天気なBGMをバックにFMの交通情報が、ちょうど走行中の国道に於て玉突き死亡事故発生と伝え、隣のドライバーさんは舌打ちをし、僕は地図で抜け道を探しました。夕方過ぎて仕事が終わり、会社近くの定食屋へ行き、新聞を読みながらおかわり自由のご飯の2杯目を食べていると、世界の最短寿命国では平均寿命38歳との記事を見つけ(原因は飢えと病気)、だけど満腹になってしまった僕は、少し風邪気味でもあったため、食後に薬を飲みました。交通戦争、世界の南北問題にはこの際触れず、これらをいちいち考えてみると、皆直接関係のない他人のことより自分の都合などが大事で、一つ一つ同情しおもんぱかってもいられないのは当たり前で、だから僕らは他人のそういう情報に囲まれながら、自分のそれに向かって毎日過ごしていると言えなくもありません。何年か前の誕生日の夜、一人で淋しかったのか痛飲し、自分の人生の有限性などいじいじ考えてしまい、よしこれからは目的を持ち、時間を大切に邁進しようと決意を固めて寝たのですが、起きたら二日酔いで頭も痛くやっぱり明日からにしようと自分に甘え、とりあえず煙草に火を付けて目覚めの一服を決めつつも、一本の喫煙で寿命が5分30秒縮まるという英国王立内科医学会の1977年発表のデータを思い出し、せめて本数減らそうかなとその朝考えてしまったのでした。(でも結局減っていません)