第12回公演『モンモン ハウス』
2011年7月27日(水)~7月31日(日)
「劇」小劇場

作・演出 村田与志行
出演
東俊樹(SPINNERS) 櫻井晋(shelf)
佐瀬弘幸(SASENCOMMUN) 関藤隆治
大間剛志(HUSTLE MANIA) 中野博文(忍びこみ)
畑雅之 広瀬貴史(tecconick) 村田与志行
川崎桜 高橋唯子 高見綾(ACOLT)
古川直美 松下知世

スタッフ
照明:関塚千鶴(ライオン・パーマ)
音響:宮崎淳子(サウンドウィーズ)
舞台美術:泉真
舞台監督:大槻めぐみ
宣伝美術:高見綾(ayasui)
写真撮影:赤坂久美
当日運営 石川智美(PU四方八方)

ご挨拶

むかし僕の実家のわりと近所に、ヤクザ関係のエラい方のお宅がありました。そのお宅のそばに公園があったのですが、その園内で、夏の暑い日にもろ肌脱いで、入れ墨あらわにしたお兄さん達が、楽しげにキャッチボールしてるのを、小学校からの帰り道などに見掛けた事があります。たぶん若い衆の方だったのでしょう。公園にはほかに犬を散歩させてるおばあさんや、タバコ吸ってるおじいさんなども普通にいたので、お兄さん達は別に公園を占拠していた訳ではなく、また周りを威嚇するために、入れ墨を見せていた訳でもなく、ただ暑いから上着を脱いで、ヒマつぶしにキャッチボールをしているといった様子でした。「入れ墨のお兄さんが公園でキャッチボール」というのは、僕の子供時代の、町の風景のヒトコマだったと言えるのです。しかしながら最近ニュースで、僕の故郷の市において、暴力団排斥運動が盛んになっている事を知りまして、あの夏の風景が、何だかもうすっかりと、過去のものになったように感じました。キャッチボールに興じていた、あのモンモンしょったアンちゃん達は、いったい今どこにいて、何をされているのでしょうか……



舞台写真